企画!

イブニングセミナー2/どうする?神経病理教育

6月2日(金) B会場(2階中会議室3+4)17:00 〜 18:00

2002年度から順次導入された「医学教育モデル・コア・カリキュラム」によって,医学教育の内容は変貌を遂げている。分子生物学研究の進展によって日々見いだされる知見の吸収、臓器別による基礎・臨床融合型カリキュラムの習得、ベッドサイドスキルの修練などに当てるエフォート率がいっそう高まり、いわゆる基礎的な“実習”に費やされる時間が激減している。また,医学部定員増により学生当たりの顕微鏡数やスペースがますます不足し,それが“病理離れ”に拍車をかけている。しかし,医学部のカリキュラムにおいて,生体で生じているさまざまな防御・修復,変性・破壊のプロセスを形態として脳裏に焼き付けることは,医師や研究者の思考や意思決定に,幅や深みを持たせるために必須ではないだろうか。

本セミナーでは、神経病理の教育を絶やさぬような各施設での取組みを紹介していただくと同時に、神経解剖教育の第一人者である寺島俊雄先生(神戸大学名誉教授)に、解剖からみた病理教育への提言もいただく予定である。

座長:東京医科大学 神経内科 相澤 仁志
鳥取大学 神経病理診断科 加藤 信介

ES-1-B01神経病理学が守備すべき医学教育領域と外来診療への広がり: 神経病理学の継承を絶やさないために

鳥取大学神経病理診断科、鳥取大学病理診断科 加藤 信介

ES-1-B02医学科学生を対象とした神経病理学教育:新潟大学脳研究所の取り組み

新潟大学脳研究所 病理学分野 柿田 明美

ES-1-B03神経解剖学と神経病理学の接点---神経解剖学の教育40年を終えて---

神戸大学医学部 神経発生学分野 寺島 俊雄

ES-1-B04神経病理eラーニング教材の学習現場での有効性の検証

公益財団法人東京都医学総合研究所 神経病理解析室 新井 信隆