企画!

神経標本技術フォーラム

神経系の標本作成技術者の情報交換・収集、相談に対して、お互いが双方向性のアドバイスをすることにより、技術の継承を図ることが重要と考えています。そのために、標本作成や検体管理などの標準化や精度管理などについて、堅苦しくない自由な情報交流の場を提供してみました。今後、ウェブサイト等のデジタルツールも利用して、意見交換、情報交換などを日常的なものにしようと考えています。

内容は、①病理解剖、切り出し、一般的なブロック作成、標本作成に至るまでの環境保全、②検体管理などの工夫(バーコード管理なども含め)、③神経系の各種染色の標準的な仕上がり(HE、KB、Bodian、Bodian代替、Gallyas、Holzer、など)、④各種染色に関する化学的な知識の習得、⑤⑤日常業務の中における工夫や注意点などの共有、などなど、いろいろなものになっています。

口演

6月3日(土) B会場(2階中会議室3+4)10:00 〜 12:00

座長:東京都医学総合研究所 神経病理解析室 関 絵里香

TF-2-B0110:00〜10:20(20分)

 改良ガリアス-ブラーク簡易法のキット化の検討

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部 国仲 伸男

TF-2-B0210:20〜10:40(20分)

 プリオン病剖検と標本作製について

公益財団法人脳血管研究所 美原記念病院 田野 光敏

TF-2-B0310:40〜10:55(15分)

 新潟大学脳研究所における病理標本作製と管理について

新潟大学脳研究所 病理学分野 丹田 智恵子

座長:国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部 国仲 伸男

TF-2-B0410:55〜11:10(15分)

 ヒト凍結切片の髄鞘染色における非特異的反応の回避方法

東京都医学総合研究所 神経病理解析室 関 絵里香

TF-2-B0511:10〜11:25(15分)

 透明化組織の立体イメージング

東京都医学総合研究所 視覚病態プロジェクト 行方 和彦

TF-2-B0611:25〜11:55(30分)

 HE染色の原理とポイント

サクラファインテックジャパン株式会社 渡辺 明朗

展示

6月3日(土) H会場(2階会議室202)13:00 〜 14:00

TF-2-H01九州大学神経病理学教室におけるプリオン病の剖検・標本作製

九州大学 神経病理学 小山 祥子

TF-2-H02自己学習効果を高めるホールスライドイメージの画像加工法

東京都医学総合研究所 神経病理解析室 小島 利香

TF-2-H03 ボディアン染色法に代わる神経線維染色法の模索

東京都医学総合研究所 神経病理解析室 関 絵里香

TF-2-H04ボディアン染色に適したプロテイン銀の開発と有用性

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部 国仲 伸男

TF-2-H05大型脳組織のパラフィン包埋過程で生じる変形を軽減するための工夫

秋田県立脳血管研究センター 笹村 彬恵

TF-2-H06寒天包埋を用いた脳血管の標本作製法

新潟脳外科病院 病理部 平田 誠市

TF-2-H07老人斑を染める「メセナミン銀法」における銀反応物の抑制方法

公益財団法人 東京都医学総合研究所 神経病理解析室 羽賀 千恵

TF-2-H08金沢大学神経内科における病理関連業務の紹介

金沢大学 神経内科 本田 美幸

TF-2-H09日本人標本脳を使用した3Dアトラスの作成

横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター 脳神経外科 川崎 隆